今回は ダイワ メーター倶楽部 巨鯉 烈火 MH455 のグリップを短くします。取り回しを良くしたいそうで リール から エンド(石付き) の距離を狭くしたいとのリクエストです。ムサシロッド リペア&カスタムズ では あなたのロッドを希望通りに 修理カスタム 致します。ロッド釣竿 に関する ご相談 お見積もりは こちらから お問い合わせ ください。
ダイワ メーター倶楽部 巨鯉 烈火 MH455 グリップ短縮作業完了!施工プロセスを公開
今回の青写真です。赤い部分をそっくりそのまま 切り落として繋ぎ合せます。施工するからには カッコ良く綺麗に仕上げてあげたいですね。
ばらしカット&穴あけ
まずはバラしていきます。ここで重要なのはただバラすのではなく 次に組み立てる事も考えながら バラしていきます。
例えば この部品に傷をつけてもいいのか?とか これを壊したら代わりの部品は手に入るのか?とかです。間違えたり やらかしてしまうと パーツ代が発生してしまったり 時間が掛かったりしてしまいます。
なるほどからの このパーツは再利用できそうですな。
次にパイプをカットしますが 金ノコ や サンダー はNGです。垂直(90度)を出して スパッ! と切り落とします。失敗は許されないですね。カーボンパイプを切る事は簡単そうですが 実は難しい作業でもありますね。
アライメント(センター出し)
次に カットした 石付き(エンドキャップ) を被せる訳ですが アライメント調整 なる作業があります。普通に目で合わせて キャップ を入れればいいと思いますが センター は 必ずといって良いほど ずれます。100個作ったら 100個ずれてます。そこで使用する治具が フライロッドビルダー でお馴染みの アライメントアジャスター です。
これを リールシート にセットしまして…
エンドキャップ と アジャスター の頂点で合わせます。リールシートが曲がっている事もありますので それらの事も考慮しなければなりません。これで 抜群の正確性を捉える事ができます。100個作ったら 100個同じ センター が取れます。ガイドの取り付けも同様に行えます。おもちゃみたいな 道具ですが ロッドビルディング において一番大切 な 道具かもしれません。
話は反れますが…90年代に英国で 田畑で栽培している穀物の一部が円形(サークル形)に倒される現象、あるいは その倒された 跡円 が複数組み合わされた形状や さらに複雑な放射線状な形。ミステリーサークル (クロップサークル) なるものが 一晩で 突如出現し こんなものは人間が一晩で大きな道具も使わずに作れる訳がない 宇宙人が作ったのではないのか?という オカルト社会現象 がありました。
実はこれはいたずらで 犯人 は 二人のお爺ちゃん。その時に使用していた 治具 が帽子の先端に 針金を改造して 取り付けた 手作りの アライメントアジャスター です。目と頭の先の距離を固定する事で 道に迷わず 確実な センター が出せたという理由(わけ)です。
穴あけも同様ですね。ドリル直当てですど 対象物 が パイプ ですので 刃先が滑ります。ではどうすれば…という事になります。
完成
完成!今回は 二本同時申し込みでした。横からのアングル~
完成!縦からのアングル。大きいの釣ってくださいね😀 今回は部材代金込みで 約58,000~88,000円 となります。グリップ素材 や デザインによって代金は大幅に変わります。ロッドの修理 や カスタムで お悩みの方は ご相談ください。修理カスタムの申し込みは こちら からお願いします。