リールの修理改造・最近の施工例

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  • このトピックには12件の返信、1人の参加者があり、最後にMASTERにより1ヶ月、 1週前に更新されました。
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  • #103569 返信
    MASTER
    キーマスター

    こちらでは 時間の関係でブログに起こせなかった仕事、施工作品を シングルカット で紹介していきます。*同一タイプのモノは省略。記事編は [コチラ] オーダー依頼相談は [コチラ] からお願いします。最新の受注状況は [コチラ] から確認ください。

11件の返信スレッドを表示中
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    • #119062 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は固着した スプールベアリング を外します。ベアリングは錆び錆びで使い物にならないので交換すればいいのですが 固着してしまい外せない。これをどうやって外すかという事ですが…


      とりあえず ここ 10年の実務経験から 一番良いと思う策は  掴んで抜く ですね。当たり前ですが… 使用する工具は ダイワ君 です。大きなラジオペンチのような工具の 真ん中に 穴が空いています。


      これで 1.2.3 で ポンッ! と抜きます。


      かなり優秀ですヨ!間違っても マイナスドライバー 等で コジッたりはNGです。リールのオーバーホール&メンテナンス、修理チューンはお任せください。修理オーバーホールの申し込みは こちら からお願いします。

    • #119030 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は シマノ SW シリーズ (13ステラ & 15ツインパワー) の スプール を メンテナンス修理します。スプール内部の ドラグカバー が固着してしまい 外せないとの事でご相談頂きました。よく釣りに行かれている方にはよくある症状です。


      13ステラSW と 15ツインパワーSW のドラグカバーを 分解するには 上記の ドラグカバー締付治具 部品番号:13R3K (71369J0820J) なる道具が必要となります。使い方は簡単で 赤いノッチ部分(突起) を…


      スプール裏側にかけて左に回転させるだけなんですが… 内部とネジ部分が塩で固着して 段差が無くカバーを回せません。もしくは カバーのネジ部分に塩が堆積しており固着しております。そんな時は特殊な溶剤で固着を緩めます。


      ホイッとね。固着が緩めますと 写真の様に段差が確認できます。これで開けれるハズですが これでも開けられない方は バイク用の工具であけます。


      はい!とれましたよ からの バラし作業。写真の部分にある Oリング も外して ゴム用グリス を塗布します。ゴム類の パッキン や  リング はとても重要な役割を果たします。


      そして 部品を精査して組み上げます。


      綺麗さっぱりですね。


      上側は普通のスピニングリールと同じ構造となっております。リールのオーバーホール&メンテナンス、修理チューンはお任せください。修理オーバーホールの申し込みは こちら からお願いします。

    • #117669 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は ピニオンギア の損傷、及び 曲がり の見つけ方 を紹介します。クラッチ返り や ハンドル をぶつけてしまうと かなりの確率で 内部の ピニオンギア の 歯が曲がる、とんで しまいます。ピニオンギア損傷後 の 症状としては ①ハンドルを回しているとゴトゴトと異音がする ②ボコボコのある道を運転しているような感じ ③真円モノを回しているにも関わらず 楕円状な モノ を回しているような不思議で不快感覚 です。個人差がありますが フィーリーング が気持ち悪いという方が多数派です。


      最新リールの ピニオンギア の肉厚は約1mm、外径は5mm未満 とかなり精密な作りとなっています。


      確かめる方法ですが まずは マジック で ピニオンギア に マーキング を入れます。


      そして 人差し指と親指で軽く押さえて ギアの接触面 を 軽く合わせてから 反転させます。そうしますと 曲がっている歯の部分が あたった時に コッコッ となり ギア が ポッピングします。この機種も 約5箇所 ありました。


      これらの歯飛び、巻き心地に 不快が露骨に現れる時は 写真のように 連続して 歯 が損傷した時です。


      写真は上が新品、下が損傷したモノです。見た目では判りません。それぐらいの繊細な レベル です。


      最後に なぜピニオンギア に傷が入ってしまうのか?という 考察ですが リールを地面に置く時に ガン と置いてしまう や ハンドルからスタードラグ を踏んでしまう等の原因が考えられます。特に最近の流行りでもある ロングパワーハンドル を装着した場合には ダメージ も大きいです。


      こちらの個体の裏にもかなりの傷がありました。何かしらの力が掛かったのかとも思います。ただ アングラーさんは みな釣りに夢中ですので 殆どの方は覚えておりません。また道具ですので そこまで気にして入られませんね。

    • #117270 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は シマノ製 夢屋 海魂 ウッドハンドル を修理します。夢屋とは シマノ が手がける リールのカスタムパーツブランド で 既に 廃盤 になっている パーツ には全て プレミアムプライス がついてる程の人気アイテムです。こちらの ハンドル も大人気 で入手困難 となっておりますね。


      症状はといいますと 磯で落としてしまい ご覧のように シャフトがグラ ついてしまっております。こちらの 根元はリベット圧入 で入れられており シャフト の パーツ販売、及び 社外製パーツ で代用という手立てがありません。また 中型リールですの サイズ もやや大きいシャフトとなっております。ホームセンター で パーツ がどうなるとか…そういう話は通用しませんね。


      今回は ダイワ と シマノ のジギングリール用の モノ をCADで作ります。円柱モノですので 簡単に書けます。今回は おおよその フォーマットパターン4種類 を業者に依頼します。内部のビスも 4mm で依頼。色々と溝やツバ等と試行錯誤しながら…


      完成!業者から上がってきました♪ 長さはどれもやや長めに設計してあります。最終的に長さは落として調整する為です。


      今回は 一番 下のモノを使用します。予め念入りにサイズを測ります。


      今回は ハンドル側 の 穴が死んでしまっているので アルミのスペーサーを焼き嵌めで嵌めます。エンジン でいう シリンダー の打ち直しと同じ原理です。


      ホイッとね。


      ハンドル側の穴も再度の削り直しから ザグリ も入れます。


      そして圧入!


      上手くできました♪


      ヘックスビスで仕上げます。こちらのビスも特注です。


      ハンドルノブを装着しまして~


      完成!ハンドルシャフトを変える事が出来れば 装着できる ノブ は自在に選べますヨ~ ただそれだけ落とした時の負担も増します。落とさないでくださいね!

    • #116253 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は当店の人気メニューでもある ハンドルノブグリップ の清掃研磨作業を紹介します。最近のリールには 丸型 のノブが標準で セット されています。素材は EVA と コルク共に研磨する事で綺麗に仕上げれます。


      センターの取れた旋盤にセットからの回転!作業を進めます。ここで浅はかな 知識 で作業を進めると  グリップノブ を痛めてしまいます。必ず 技術取得者、及び 実務経験者 に作業を依頼する事を強くお勧めいたします。


      完了!波を打っていた コルク は綺麗になりました。また テカテカ しているEVAも綺麗にできますヨ。最後に全体的な調整を済ませて完成です。リールのオーバーホール&メンテナンス、修理チューンはお任せください。リールは大切に!修理オーバーホールの申し込みは こちら からお願いします。

    • #108005 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回はリールのオーバーホールで使用する 治具/スペシャルツール (SST) を紹介します。これは ローラークラッチ/ワンウェイクラッチ ベアリング や 金属製ブッシュ を 圧入or取り外す 道具(非売品) です。名前は 「シマノ君」といいます 😄


      上下の アダプター には リール や ワーク(部材) に傷が付かないように ナイロン削り出し で 加工製作されています。使い方は簡単で…


      ハンドルの上下で プッシャー が降りてきて 部品を 押し出し/引っ張り上げ ます。緯圧力は 約15キロ程とかなりの 力 があります。


      先端は アダプター式に改造してあるので その他のアタッチメントも使用できます。


      ベアリングプーラー や プッシャー などなど。塩噛みした 筒状のモノ等を抜く時には 抜群 の力を発揮します。底面はくり抜かれているので 抜けない ロッド等にも応用できます。その他にも リベット のカシメの増し締めにも使用可能。


      ちなみに こちらの写真ですが お客さんが自身で交換を試みて 壊してしまったモノです。こういった 鋳造(ダイカスト) モノ はとても柔いので叩くと直ぐに割れてしまいます。同時にボディと一体モノなのでパーツも出ておりません 😓 廃盤リールならば 尚更ですヨ。


      使用の応用例としましては カルカッタコンクエスト の ベアリング を入れます。これらの ボディ は アルミ製 ですので 叩くと直ぐに曲がってしまいます。


      プシュ~


      セット完了!こちらの 工具が役に立つ時は 石鯛 や クエ等 の 4000番リール等の部品交換です。かなりの 極圧力 が必要とされます。その他にも アブ製 リールなんかも ローラークラッチベアリング の 固定箇所 を 微妙 に動かして微調整します。リール修理 や メンテナンス には 業務用 の 専用工具 が必要となりますので 壊さないように注意してくださいね。

    • #107032 返信
      MASTER
      キーマスター

      シマノ用 スタードラグベアリング (NSK日本製) の入荷です。初代アンタレス から 10カルカッタコンクエストDC までまで。スタードラグ の 根元 に使用されている 通称:スタードラグベアリング です。黒いカラー(スペーサー) に 圧入されている シマノ社 独自規格 の 部品 となり 該当するモデル、全機種共通パーツです。


      ハンドル の 支柱を支える ベアリング ですので 常に静音かつスムースな回転が要求されます。ベアリングですので ゴリ異音 が 発生し 毎回の 点検交換は 必需 ですが、何故か 既に 廃番 パーツになっており 手に入りません。


      当店で別注で製作したモノです。スペーサーも日本製です。インナーチューブ が入るモノで 縦のクリアランスは それ程重要 ではないと思いますが… 純正モノ は 15.80ミリ に 対して 15.90ミリ で設計してあります。カチッ!とハマります。


      使用されている機種一覧:

      04カルカッタコンクエスト250DC (018762) 5RH464250
      04カルカッタコンクエスト101DC (018663) 5RH463101
      04カルカッタコンクエスト100DC (018656) 5RH462100
      03カルカッタコンクエスト201DC (017512) 5RH461201
      03カルカッタコンクエスト200DC (017505) 5RH460200
      04カルカッタコンクエスト51S (017512) 5RH460200
      04カルカッタコンクエスト50S (019271) 5RH44A050
      05カルカッタコンクエスト401F (018533) 5RF525401
      05カルカッタコンクエスト400F (018526) 5RF524400
      04カルカッタコンクエスト301F (018519) 5RF523301
      04カルカッタコンクエスト300F (018502) 5RF522300
      07カルカッタコンクエストスミイカスペシャル (022196) 5RF570000
      01カルカッタコンクエスト51 (015822) 5RH447051
      01カルカッタコンクエスト50 (015815) 5RH446050
      01カルカッタコンクエスト101 (015662) 5RH443101
      01カルカッタコンクエスト100 (015655) 5RH442100
      00カルカッタコンクエスト201 (015044) 5RH441201
      00カルカッタコンクエスト200 (015037) 5RH440200

      11カルカッタコンクエスト51DC (27023) 5RH680051
      11カルカッタコンクエスト50DC (027016) 5RH680050
      09カルカッタコンクエスト201DC (022820) 5RH560201
      09カルカッタコンクエスト200DC (022813) 5RH560200
      10カルカッタコンクエスト101DC (022806) 5RH560101
      10カルカッタコンクエスト100DC (022790) 5RH560100

      99スコーピオンアンタレス5左 (014559) 5RH224000
      99スコーピオンアンタレス5 (014542) 5RH223000
      99アンタレスバージョン2ARB (017178) 5RH222001
      99アンタレスバージョン2 (014535) 5RH222000
      99スコーピオンアンタレス左 (014177) 5RH221000
      98スコーピオンアンタレス右 (013583) 5RH220000

      06アンタレスDC7左 (020079) 5RH493000
      06アンタレスDC7 (020062) 5RH492000
      06アンタレスDC左 (020055) 5RH491000
      06アンタレスDC (020048) 5RH490000

    • #106288 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は リール用 の スペシャルツール (特殊工具/SST) についてです。ここ数年 リール に スペシャルツール仕様 なるモノが登場してきました。これは 鍵工具 みたいなモノで その工具がなければ リール が 分解 できない仕組みで 設計 されています。


      写真は ダイワ 22セルテート6000SW ですが リールボディ にネジ類が一切 使われてない いわゆる モノコックボディ というデザインです。代わりに 写真の様に 三爪 (赤い部分) のかける場所があります。この プレート が ネジ式 に開閉される仕組みです。ここで 注意して欲しいのは 無理矢理 マイナスドライバー や ラジオペンチ で こじったり 叩いたりしたりする方が よくいますが リールを壊してしまうので絶対にしないでください。


      そこで登場するのが 特殊ドライバー です。この工具を使用すれば 容易に 開閉させる事ができます。ダイワ社 は ディスクレンチ と呼んでいるようです。


      この ディスクレンチ を使用すれば ガッチリ と ホールド して エンジンプレート(ドライブギアハウス) を回す事ができます。写真は撮影用ですので そのままあててますが 実際には マスキングテープを巻いて リール本体に 傷が付かないように使用します。

    • #104281 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は メーカーさんが施工してくれない ピニオンギア の メンテナンス作業の紹介です。古いリール で ローター(スプール) の 上下運動 が 重かったり…引っ掛かり があるリールがよくあります。これは ピニオンギア内部 の 磨耗 や 傷が考えられます。


      傷といっても目視できるモノではなく 段差(線傷) が付いてしまっております。これが上下運動の邪魔をしているようでした。普通に 修理すると メインシャフトピニオンギア の交換をする訳ですが 部品が高額、もうすでに 部品がないという 問題があります。そこで 研磨(慣らし)作業を入れます。


      サンドペーパーで研磨 するのではなく 塩素系溶液を混ぜた コンパウンド で研磨します。肌の調整というか 空気の調整みたいな作業と呼んだ方が掴みやすいと思います。ここで メインシャフト と ピニオンギア の間にクリアランスが発生してしまった場合は オイルを使用して 微調整 が必要です。


      あとは ベアリングは2種類のオイルで洗浄です。リールの番手ごとに 回転の調子(粘土)を整えます。車のエンジンオイルと同じ考え方ですね。クリアランスを抑えたい場合は 粘度 の高いオイルグリス、クリアランスを下げたい(回転を上げたい場合)は 粘度の低い サラサラオイルグリス を使用します。スピニングリール用 の ベアリング類 はパーツクリーナー で洗っては絶対にダメです。理由は 回転軸 の一部分となるので 脱脂してしまうと シャリシャリ と音鳴りが発生してしまい オモチャ みたいなリールの感覚となってしまうからです。よくおられます…

    • #104230 返信
      MASTER
      キーマスター

      アブ モラム ウルトラマグAE74 ブラック 修理メンテナンス受付今回は リール に使われている 通称:ローラークラッチベアリング を交換します。(ベアリング は各メーカーによって 呼名 は違います。ワンウェイクラッチベアリング、インスタントアンチリバース ローラー クラッチ、ニードルベアリング 等々) まずは ベアリングを抜きたい所ですが アブ アンバサダー モラム や シマノ 初期型 カルカッタ や コンクエスト はベアリングが圧入されているので 写真の様にソケットをあてて ハンマー等で絶対に叩いてはいけません (過去の経験から) 他にも ベアリングとボディが錆びで固着しており ボディ が変形してしまう可能性もあります。プレミアムリール が一瞬で壊れてしまいます。


      写真は シマノ カルカッタ シリーズ ~04 モデル です。ベアリングホルダー、アルミボディ 受け が リベット で固定されております。この箇所が 叩くと直ぐにダメ になってしまいます。


      そこで ベアリング脱着時には 写真のような スペシャルツール (非売品) を使用します。エンジン の クランクを引き込む道具と同じで ベアリングの スリーブ中心 に圧をかけてゆっくり引くものですので ボディ には一切 負担がかかりません。


      ボディ の枠には力をかけないで 引き抜きます。*写真は一部 省略 🙂


      ボディ の枠には力をかけないで 挿入します。*写真は一部 省略 🙂


      現在ネット上に まるまる リールには 中華製のモノが代用できるとか シマノ製にダイワ製が 利用 できるとか…誤った情報が出回っております。それらのパーツは 内径/外径 ともに微妙(1/100 mm 単位)に違うケースがあり リールを壊してしまう方がおられます。圧入モノですので 取り返しはつかなくなります。必ずメーカー指定(型番)の商品をお使いください。

    • #103772 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は エレキモーター内部 に圧入されている オイルシール を抜きます。熱が伝わる エンジンシャフト部分等の オイルシール は熱が伝わっており 固着して抜けません。だからといって マイナスドライバー等 で抉ったり 叩いてしまうとパーツを痛めてします。こちらも受け側が 鋳造モノ なので バキっとなります。軸の内側から 治具 を使用して抜き取ります。壊してしまった方は こちら から購入できます。

    • #103575 返信
      MASTER
      キーマスター

      今回は自身で分解に 失敗して舐めてしまったネジを外します。普通に舐めてしまったのなら解りますが 自身で色々と調べて外そうとしてからの依頼です…こうなるとまた難易度は上がりますね。


      なんとか外せました。こういう作業は業者に頼んでもほぼ 99% 断られます。舐めてしまった場合は 道具や素材溶剤の知識がない限り 作業は進めない方がいいでしょう。

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