ロッドをカーボングリップにカスタム 写真

カーボン柄のグリップ施行

数年前から少しずつ見るようになった ブレイド カーボン柄 のロッドグリップ。[記事] 最近では ノースフォークコンポジット社 から発売された EDGEシリーズに採用されている。とても気になるアイテムなので、米国の本社に問い合わせを出した所、社長のチャドさんとダイレクトでコンタクトがとれた。これらの部材を製作しているのが、米西海岸 ユージーン (オレゴン州) に拠点を置く CFX Composite Grips という会社。CNCフライス盤等を多数所有している会社で、ピストルのグリップ型などを手掛けているらしい。2017年7月。溶剤関係も含めて、市場に卸すことになったらしく、購入する事ができた。


Our company manufactures carbon fiber rod grips for OEM rod companies and custom rod builders. We offer custom design service and can make any style of grip you can imagine. Our grips are also the lightest, high performance grips in the fishing industry. チャッドさんによると、グリップのデザインも外注で受け持ってくれるらしい。完成品を見てみると、全てが違うデザインになっている。


まず完成予想図はこんな感じとなる。コルクやEVAと比べると25%以上の軽量化に繋がるらしい。これらのカスタムはトラウトアングラーに人気があるらしい。そして驚くのはコスト。コルクグリップの5分の1の材料費となる。


まずは希望の形にこのベースフォームを成形していいらしい。これはCFX社が開発した物で “パーフェクトコア” というモノ。素材の性質は無空気間 (Zero voids) の高感度 (ultra sensitive) となる。丁度、生花で使うオアシス (花の吸水スポンジ) に似ています。工程はサーフボートの製作と言った所ですね。



次にこの3Kカーボンスリーブ。触った感じはスベスベしており、畳のイグサの感触に似ている。将来的には12Kカーボンスリーブも発売していきたいとの事らしい。数字が上がれば上がる程、柄が細かくなるという事になる。これをパーフェクトコアに巻く形となる。そして更に好みでラミネート加工(光沢コーティング)を施してもいいそうだ。[画像]


そして CFX-800 レジン という樹脂製の接着剤。この溶剤を5対1で配合して固める。この溶剤だけは市場販売しないそうだが、足りなければダイレクトで購入できる。


そして店頭に持ち込む。デモで自分のグリップを改造してみます。さぁどうなるのか? 施行工程編に続く… 乞うご期待!