
今回は メーカーさんが施工してくれない ピニオンギア の メンテナンス作業の紹介です。古いリール で ローター(スプール) の 上下運動 が 重かったり…引っ掛かり があるリールがよくあります。これは ピニオンギア内部 の 磨耗 や 傷が考えられます。
傷といっても目視できるモノではなく 段差(線傷) が付いてしまっております。これが上下運動の邪魔をしているようでした。普通に 修理すると メインシャフト の ピニオンギア の交換をする訳ですが 部品が高額、もうすでに 部品がないという 問題があります。そこで 研磨(慣らし)作業を入れます。
サンドペーパーで研磨 するのではなく 塩素系溶液を混ぜた コンパウンド で研磨します。肌の調整というか 空気の調整みたいな作業と呼んだ方が掴みやすいと思います。ここで メインシャフト と ピニオンギア の間にクリアランスが発生してしまった場合は オイルを使用して 微調整 が必要です。
あとは ベアリングは2種類のオイルで洗浄です。リールの番手ごとに 回転の調子(粘土)を整えます。車のエンジンオイルと同じ考え方ですね。クリアランスを抑えたい場合は 粘度 の高いオイルグリス、クリアランスを下げたい(回転を上げたい場合)は 粘度の低い サラサラオイルグリス を使用します。スピニングリール用 の ベアリング類 はパーツクリーナー で洗っては絶対にダメです。理由は 回転軸 の一部分となるので 脱脂してしまうと シャリシャリ と音鳴りが発生してしまい オモチャ みたいなリールの感覚となってしまうからです。よくおられます…