
今回は、最近流行している「ドラグクリッカーキット」の装着作業を紹介します。これは、外国製のカスタムパーツ、いわゆる社外製のドラグサウンド追加キットです。ダイワ製品用やシマノ製品用、アブ製品用など、さまざまな種類があります。ただし、これが結構やっかいなもので、型番も分からなければ 調整用のパーツもありません。ただ 単純に取り付けても動作しないこともあります。
というわけで、今回の依頼案件はシマノアルデバランです。これにオーバーホールついでに、ドラグクリッカーも取り付けてほしいとのことだったので、作業を開始しました。ちなみに ドラグクリッカーは 〇〇社 〇〇用 と謳われておりますが サイズ クリアランス さえ合わせれれば 全ての機種に装着可能です。
まずはパーツを追加していきます。クリアランスの調整は、カーボンドラグワッシャーの厚みで行います。この時点で、一般の方には取り付けのハードルが高くなります。理由は カーボンドラグワッシャーが入手しづらいためです。厚みや大きさを考慮しながら調整を進めていきます。これは、エンジン の ガスケット調整 と似たような作業です。

そして組み上げ完了!カバーを装着しましたが…ハンドルが回りません。
写真からも判断できるように ワンウェイクラッチ がギアプレートに接触してしまっております。*写真は例図で 部品のスリーブがあたってしまっております。
それなので ワンウェイクラッチ の耳を落とします。約 0.2ミリ程です。
余談ですが こちらのワンウェイクラッチベアリングは国産でよい切粉がでます。中華製パーツはこうなりませんね。
ピカッとね!
面位置オッケ!ケース内部に合わせます。いわゆるエンジンケースの面研作業とおなじです。ちなみに ケース側を追い込めない場合は ワッシャー側を フライス盤 で追い込みます。
作業が完了しました。カリカリ♪ とドラグサウンドが効いております♪ あとは大きいのを釣ってくださいね。リールのオーバーホール&メンテナンス、修理チューンはお任せください。修理オーバーホールの申し込みは こちら からお願いします。