今回は メガバス デストロイヤー F3-55XS KASUMI GO GO のリールシートを交換します。最近は中古市場で15年以上前の ハイエンドロッド が格安に購入できる時になりました。ただ ガイド と リールシート が昔の設定で 使いにくかったりします。そんな リクエスト にお答えします。ムサシロッド リペア&カスタムズ では あなたのロッドを希望通りに 修理カスタム 致します。ロッド釣竿 に関する ご相談 お見積もりは こちらから お問い合わせ ください。
15年前のハイエンドロッドを蘇らせる!リールシート交換法
まずはおさらいですが 15年前までのロッドによく使われている フジ工業製 リールシート ECS や TCS, TBS 等々が挙げられます。これらの シート が発売されたのも既に20年前となり当時の やや大きめのリールに設定されております。トリガー(角)もやや長めで 少し邪魔と感じて 削っている方も多いです。
そしてそんなチューンが施されたデザイン PMTSM リールシート です。 サイド の シェイプ や トリーガー が えぐれて 短くなっているデザインです。いわゆる 小型リール(ベイトフィネス) 対応シートです。どれが良い悪いではなく 好きか嫌いの好みの世界だと思いますね。(自分も使用させて頂いてますが クセになる感じです) 今回はこの シート をそっくりそのまま スワップ させます。
今回は クライアント様 からのもう一つの リクエスト で フォアードグリップ を フェニックス ロッド風 逆卵型で仕上げて欲しいとの事でした。
まずは ロッド の バランス を確認しておきます。ロッドのバランス箇所は 大凡 約2箇所で取られています。フォアグリップ上 か ロゴマーク上 です。バランスが前にくればくる程 操作性重視という事になりますね。
そして EVA を剥がします。
特殊工具 ~グリップを抜く
作業の基本ですが クライアント様の所有物ですので なるべく非破壊作業で進めます。炙る や 煮る 削る 強い溶剤は NG ですね。グリップをバラすには “はずせマスター”という工具/治具(米国製) を使います。名前は滑ってますが かなり優秀な仕事をしてくれます。
ロッド の ブランク を挟んで回転 (rotator twisting holder) はずせますた♪ エンドキャップ は再利用します。
グリップ加工
削りますます♪
はい。完成!セクシ~
テープでクリアランスの調整。巻き方も デザインもカッコよく バルセロナ の アーキテクチャー風に仕上げます♪ 創作物には 遊び心は重要ですヨ~
話は反れますが…旋盤作業は基本が大事ですね涙。四爪チャックの芯だしができるか?部材の切削スピードはあっているか? 切削スピードを割り出す公式を解っているのか? 硬いモノより 柔らかいモノを加工する方が スピード 上がるのでとても難しいですね。できるできないはともかく、解っているかいなかで雲泥の差がでますね。鰻屋が言っている “串打ち3年、裂き8年、焼き一生” は名言です。どちらにしても生涯修行ですね。
エンドグリップ の全長も旋盤の送りで平行を出したまま慣らします。
完成!フロント部分♪
エンド部分♪
完成!真後ろショット。いい感じですね~ 今回の代金は 素材代金込みで 約28,000~48,000円 となります。グリップ素材 や デザインによって代金は大幅に変わります。ロッドの修理 や カスタムで お悩みの方は ご相談ください。修理カスタムの申し込みは こちら からお願いします。