最近になって bassmaster.com のサイトに過去の試合の模様などが掲載されているので要点紹介です。このバスマスターという団体は共和党政権を指示し、アラバマのバーミンガムに本拠地を置くバスフィッシング競技団体です。アメリカ史の陰も色濃く残っているようで、比較的、外国人には寛容的な団体だと思います。(南北戦争を参照)またロビー活動もすこぶる上手い団体です。(余談ですが、何故、共和党とバスプロショップがべったりなのか?という理由の一つには銃規制問題があります。バスプロショップでは沢山の銃が購入できます。これらの記事はまた機会があったら書きます。題:ブッシュ家とバスマスター団体の関係)
名もなき ある東洋人の偉業
1993年の4月のアメリカのバスマスターとバスプロショップの主催で招待試合が行われた。300人のエリートプロ+13人の招待選手が招集された。そのうちの一人に日本から田辺プロが招集された。ルールは単日6本の総重量で5日間で競われた。Kentucky Fishing License & Limits
試合は4月の上旬でもあり、サイトフィッシング合戦となった。そして試合が進むにつれてある選手との一騎討ちとなる。そう、あのクランクベイトの名手「Rick Clunn=リッククラン」である。彼は既に4回のクラシックを押さえているベテランアングラー。同時に「Gary Klein=ゲーリークレイン」も最終日に王手をかける事となった。
試合2日目から小柄なヒゲをはやした、あるアングラーに注目が高まった。B.A.S.S.史上25年の中では前例にない、無名の東洋人にボコボコに釣られる事になる。
田辺プロはプラで見つけていたクリークの入り口で釣れない事が分かり、自分の魚を探すスタイル=マイゲームを貫く事となる。風の吹き始めを狙うパターンが成功したらしい。
マイゲームを貫く
試合期間中は悪天候に見舞われたそうになり、一時は中止にもなりかけた。
そして田辺プロは強風の吹き荒れる中あるパターンを見つける事となる。このパターンが今でも彼が得意としているロングビルミノーの中層の魚をとるタクティスとなった。凄い魚!
使用したルアーは「Smithwick Rogue=スミスウィックのログ」そしてこの釣り方もオハイオの田辺プロの友人グレッグから教えてもらったものらしい。
事実の上の「偉人」となった。田辺プロ。
ここでいろいろな選手に祝福される。リッククランは「I’m tickled to death=ドキドキして楽しかったよ!」と激励している。
最後に
1993年にバスマスターマガジンで紹介されている貴重な記事。ノリオタナベのジャークベイトパターンは砂利岬の上にサスペンドした、ベイトスクールをマグナムログで散らして(coaxed out)大型にスイッチを入れるといったパターン。ここで記者は「coaxed=おちょくる」という言葉を使用している。これはアメリカのジョークセンスが入っている。つまりは優秀な米国バスプロが名も無い東洋人におちょくられて負けたという見出し。ニューヨークタイムスなどで良く使われる記法。最終的なリザルトはこちら。
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